主にペースト原料に使われている、いわゆる伝統的なジェノベーゼタイプ。なぜジェノベーゼタイプのバジルが有名なのというと、ジェノベーゼの命である「香り」は3 種の油分から構成されており、おいしいと感じるフレーバーは3種の絶妙なバランスの上に成り立っており、この香りが料理に華を添えるからだ。
TSGI-208 はこの意味で本物のジェノベーゼタイプと言える。
香りのバランスを維持しながらもべと病耐病性を持ち、激発地以外ならば発病程度は低い。
生育は極早生で非常に勢いよく生育するため、株どりも可能。
営利栽培では、べと病が大敵。
比較的高温で発病し、特に昼夜の温度差が大きく、夜露などで湿度が上がると発病します。強い品種ですが発病を促進しそうな環境は避けるように管理しましょう。
発芽適温は20〜25℃、発芽まで7〜10日程度。移植栽培が容易です。9cmポットに深さ5〜10mmほどの穴をあけ、種を3〜5粒まくか128穴-200穴トレイを利用して播種してください。
播種時の覆土が厚いと発芽しないことがあるので注意します。
定植は、株間 30cm×35cm 程度に本葉3〜5 枚程度で定植します。低温に弱いので育苗時の温度管理に注意してください。
直播で株採りの場合は、株間 7-10 cm、条間 10-12 cm程度に2粒播種し、本葉3枚時に間引いてください。
施肥は、窒素成分で 10〜15g/平方メートルです。バジルは比較的乾燥に弱く、育苗、定植時に乾かさないように注意します。
草丈が 20〜30cm程度で摘芯をし、枝数を増やすと長期収穫できます。草丈50cm程度では倒伏の可能性があるので、支柱などを利用して誘引します。
18〜20℃程度で生育が鈍くなり始め、15℃以下では生育が停滞し、枯死します。
草丈20〜30cm程で収穫を開始します。収穫は摘み取りがお勧めですが、株採りも可能です。