育苗時にも育てやすく、葉先枯れも少なく安心して見ていられる。
葉は濃緑色でコンパクト。首が固く締まる。
湿害に非常に強く、夏越し性が高い。
暑さによる草勢の衰えからの回復が早い。
ヌルが少なく皮むき適性が高い。他品種で必要な荒調製後の葉水切りが必要ない。
雄大な大河のようにどこの地域、作型でも力強く良品が収穫できる。という特性から命名した。
高冷地1-4月まき、7-12月どり
一般地11-4月まき、7-3月どり
暖地3-6月まき、7-2月どり
2020年2月18日千葉県横芝町で開催された第67回千葉県野菜品種審査会(ネギ・秋冬どり)一等特別賞。
8月6日定植ということで一番の酷暑期からスタートする厳しい作型でした。定植時の地温は50度にも達していたと。
夏越し中の欠株で補植した他社品種もある中、「大河の轟き」は補植せず、残存率は95%。他は補植を含めても75%のものもあったようです。
数多く残存したものの中でも秀品率(A品)は、大河の轟きが83%。 他品種は50%ほどのものもありました。
「大河の轟き」は分けつの発生もなく、品種の特長である、肥大性、伸張性を実証できました。今年の陽気で抽苔の発生も早いですが、「大河の轟き」は問題なし。
暖地の年明け収穫作型の産地にも広く使ってもらえる品種だと思います。