草姿はやや立性で草勢強く、定植後約60-65 日で収穫適期の球重1.3-1.6kg となる。外葉はコンパクトで収穫作業性良好。葉色は鮮明な濃緑色で外葉には若干ブルームが発生する。結球葉は尻部まで緑色となり市場性に優れる。球はやや腰高に良く揃い箱詰めしやすい。
萎黄病抵抗性、黒腐病・黒斑細菌病に強い耐病性があり、石灰欠乏症、ホウ素欠乏症に強く、高温期の育苗もしやすく、本圃でも作りやすい。
冷涼地の5-6 月播き、8-10 月どり(初夏どり及び夏秋どり)、暖地の6 月および一般地、暖地の10-11 月どりに適する。
高冷地:5〜6月播き・8〜11月どり
一般地:7月播き・10〜11月どり
暖地:7月播き・10〜11月どり
9cmポットに5〜6粒まき、双葉が展開したら、生育の劣るものを間引き3本程度残し、本葉2枚で2本、本葉3〜4枚の時に1本立ちにし、本葉5〜6枚まで育てます。
夏まきで日当たりが強い場合は、寒冷紗の下で日よけするなどします。秋まきは、植え付けが遅れることの無いように順調に生育させます。
株間40cm前後、条間は50cm。畝幅は、1条ならば90cm、2条ならば120cmを目安とします。
2年程度は、アブラナ科の植物を植えていない場所に植えた方が良いようです。土壌酸度pHは6〜6.5が目安。肥沃で日当たり水はけ、水持ちの良い土壌が望ましいでしょう。
1平方メートル当たり、苦土石灰は、120g、堆肥4〜5リットル。元肥として低度化成肥料(NPK888)150g(成分量で12g)を全層施肥します。
追肥は、生育中2回が目安。1回目は、苗が活着して半月ほどたった頃。 2回めは、芯葉が立って結球をし始める頃。それぞれ低度化成肥料を外葉の先端あたりに1平方メートル当たり60〜70g目安に施し、中耕、除草も兼ねて覆土します。畝の肩の土を削って株元に土寄せします。
キャベツは、乾燥に比較的弱く、乾燥が続くと生育が止まり、肥料の吸収力も鈍り、石灰欠乏症等も出やすくなるといわれています。畑が乾いた時は、夕方に畝間灌水や、株間に水やりします。
玉の上部を押さえてみてしっかりしまったものから収穫します。
芯が小さく、千切りしやすい