ミルキーシュガー

「ミルキーシュガー」スイートコーン
中間地 2月まき 5月末収穫 ハウス栽培事例

中間地2月まき(栃木県野木町)生育概要

ステージコメント
発芽育苗2月6日、撮影3月5日(低温条件での生育確認。適期に定植済み)
定植2月24日定植(本葉1.5〜2枚の適期苗を定植)、ミルキースイーツよりミルキーシュガーの方が生育が進んでいる。撮影3月5日
生育中ミルキースイーツは育苗中の生育ムラをそのまま引きずっている。ミルキーシュガーは勢いがある。撮影3月26日
雄花・雌花展開草丈は55〜65cm。ミルキーシュガー80は雄花・雌花も分化始まる。 撮影4月18日
収穫開始草丈170cm位(雄花の先端まで)。いずれも順調に着果。 撮影5月28日

発芽・育苗

2月はまだ氷点下になる日もあり、128穴セルトレイに1粒まき。既存品種のミルキースイーツ84は発芽器で催芽器で芽切れ処理したものも用意した。無加温の育苗ハウス内に設置したトンネルで育苗している。 培土は葉菜などに使用するような低肥料のもの(NPK=150:350:210)など。

ミルキーシュガー芽生え比較

同一の播種日で、播種後の芽出し加温処理の有無でみられる生育差

 

左から「ミルキースイーツ84」芽出し処理。

右3枚は、無加温播種の「ミルキースイーツ84」、「ミルキーシュガー85」、「ミルキーシュガー80」。

「ミルキーシュガー80」,「ミルキーシュガー85」は無加温にも関わらず、発芽器で芽出し(25℃約2日間)処理をした「ミルキースイーツ84」と同等以上の生育を示している。「ミルキースイーツ84」は、芽出し処理をしないと生育差がみられる。 「ミルキーシュガー」シリーズの低温発芽力が面倒な発芽処理を不要にさせる。

ミルキーシュガー根の比較

生育差の秘密

無処理区の3枚の根張りを確認すると、右2枚のミルキーシュガーシリーズの勢いが良い。

低温下育苗での生育

低温下育苗での生育

無加温の育苗ハウス内トンネルで播種後27日目。トンネル内の気温は15℃程度は確保されている。ミルキーシュガー80は低温下でも初期生育が旺盛。本葉4枚目が見えるくらいになっている。同時期播種のミルキースイーツ84と比べると本葉1枚程度生育が進んでいる。活着は十分できるが、定植適期は本葉1.5-2枚なので、少し定植適期は過ぎている。

低温下育苗での生育

低温下育苗での生育・ミルキースイーツ84の芽だし無処理では生育ムラが

無加温の育苗ハウス内トンネルで播種後27日目。ミルキースイーツ84の芽だし無処理は、温度が低いと生育がばらける。本葉3枚目が見えるくらいのものが比較的多い。ミルキーシュガーより葉の展開が遅い。

定植

定植・無加温ハウスにトンネル

ハウス全景。晴天時は、トンネルの南側を開けて換気し日光を当てる。棒はトンネルの南側をたったまま開けるツール。

栃木県野木町の生産者。2月24日に無加温3間幅20mハウス内に1重トンネルで定植。2列千鳥植えで、株間30cm、条間40cm。定植苗は本葉1.5〜2枚の定植適期の苗。これより葉枚数の多い苗を定植すると、生育後半で株元からの脇芽が強く出てきて、穂の肥大に悪影響を与えるという。 ハウスのトンネル内の気温は曇り空の日でもハウス内より2°C程度、高く、雨混じりの曇りの日で、外気温8℃でも16℃程度が確保されている。 外気温の記録によると、2月24日から3月5日までの間で最高気温の平均は、14.6℃。最低気温は0℃を記録する日もあったが、平均すると3.2℃。この期間の日平均気温は8.9℃であった。

定植

ミルキーシュガー80定植・無加温ハウスにトンネル

2月24日の定植後9日。揃いよく順調に葉が展開している。

定植

ミルキーシュガー85定植・無加温ハウスにトンネル

2月24日の定植後9日。揃いよく順調に葉が展開している。

定植

ミルキースイーツ84定植・無加温ハウスにトンネル

2月27日の定植後6日。生育ムラがみられる。

3月26日 ミルキーシュガー定植後30日

生育中

左:ミルキースイーツ84FT、右:ミルキーシュガー85。無加温ハウスにトンネル

3月6日から撮影した26日までの屋外の平均気温は20℃。最低気温の平均は7℃。「ミルキーシュガー85」は揃いよく順調に生育。「ミルキースイーツ84FT」は、定植時の生育のばらつきが生育ムラに影響しているように見える。

生育中

「ミルキーシュガー85」は7枚目の葉が展開。

生育中

3月6日から撮影した26日までの屋外の平均気温は20℃。最低気温の平均は7℃。「ミルキーシュガー80」は揃いよく順調に生育。 「ミルキーシュガー85」より草丈が伸びている印象がある。「ミルキースイーツ84FT」は、定植時の生育のばらつきが生育ムラに影響しているように見える。

生育中

「ミルキーシュガー80」は7枚目の葉が展開して順調に葉も広く、草丈も伸びている。

4月18日 ミルキーシュガー定植後53日

生育中

ミルキーシュガー80 4/18 草丈55cmくらい

生育中

ミルキーシュガー80 2/24の定植後53日目 草丈55cm位、雄花分化始め

生育中

ミルキーシュガー80 2/24の定植後53日目 草丈55cm位、雌花も分化始め

生育中

ミルキーシュガー85 4/18 草丈65cmくらい 雄花分化始め

生育中

ミルキーシュガー85 雌花はまだ小さい。この時点ではミルキーシュガー80の方が先に開花して収穫できそうに見える。

生育中

左)ミルキースイーツ84FT 右)ミルキーシュガー85 4/18 (2/24の定植後53日目)。
ミルキースイーツ84FTの草丈はやや低い、苗の時点の生育ムラが影響して大小が見られる。

生育中

ミルキースイーツ84FT 4/18 草丈55cmくらい 雌花分化初期。
ミルキーシュガー80、ミルキーシュガー85、ミルキースイーツ84FTの3品種を同時に1棟のハウス内で栽培しているなかでは、ミルキーシュガー80が特性の通り、早く収穫を迎えそうだ。

5月28日 ミルキーシュガー定植後93日 収穫始め

収穫

ミルキーシュガー80 4/18 草丈55cmくらい

ミルキーシュガー80の着果節位は、地上から55cm位の高さでよく揃っている。育苗時点からの揃いの良さのまま収穫を迎えている。

収穫

ミルキーシュガー80 5/28 草丈170cm位(雄花の先端まで)草丈が伸びすぎているような印象は無い。桿(茎)の直径は中間付近の高さで3cm。

収穫

ミルキーシュガー85 5/28 (穂は地上から60〜65cm位に着果)

収穫

ミルキースイーツ84FT 5/28 (穂は地上から40cm位に着果)

収穫

収穫物(皮付き)比較
(左)ミルキーシュガー80  (中)ミルキースイーツ84FT  (右)ミルキーシュガー85
播種2/7。定植3/24ミルキーシュガー80、ミルキーシュガー85。 3/28ミルキースイーツ84FT 。収穫5/28。穂の長さは30〜35cm。ボリューム感も十分。包皮(皮・葉鞘)の葉の色も濃く外観の品質は上々。

収穫

収穫物(剥き)比較
(左)ミルキーシュガー80  (中)ミルキースイーツ84FT  (右)ミルキーシュガー85
重量は、ミルキーシュガー80:272g ミルキースイーツ84FT:290g。ミルキーシュガー85:264g。穂柄も切り落とした状態での重量としては十分。
先端の白い部分の割合もハウス栽培の出荷物としては規格内とのこと。
ミルキースイーツ84FTとミルキーシュガー85は、先端の粒に張りと照りがあるので、後、数日置いて充実させた方が良いかもしれない。

収穫

収穫物(ゆで)比較
(左)ミルキースイーツ84FT   (中)ミルキーシュガー85  (右)ミルキーシュガー80
生とは、写真の順番が違うが。調理は、皮を剥いたトウモロコシを水に入れて強火、沸騰したら3分であげた。茹で上がりの見た目はほとんど違いはない。
食べてみると、食感は3品種とも種皮が気になるようなことはない。食味は、ミルキースイーツはさっぱりした感じの甘さ。ミルキーシュガーの2品種は、濃い甘さを感じる。

収穫

ミルキーシュガー80出荷例
出荷箱にシールを1枚貼って出荷する場合もある。無名のトウモロコシではなく銘柄として出荷することで市場でも値段が違ってくる。一部直売したものはシールを見て指名買いのリピートがあったとのこと。
来シーズンのハウス栽培分はミルキーシュガーを中心に栽培を継続したいということであった。

トキタ種苗株式会社(本社)
埼玉県さいたま市見沼区中川1069