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発芽育苗 | 2月6日、撮影3月5日(低温条件での生育確認。適期に定植済み) |
定植 | 2月24日定植(本葉1.5〜2枚の適期苗を定植)、ミルキースイーツよりミルキーシュガーの方が生育が進んでいる。撮影3月5日 |
2月はまだ氷点下になる日もあり、128穴セルトレイに1粒まき。既存品種のミルキースイーツ84は発芽器で催芽器で芽切れ処理したものも用意した。無加温の育苗ハウス内に設置したトンネルで育苗している。 培土は葉菜などに使用するような低肥料のもの(NPK=150:350:210)など。
左から「ミルキースイーツ84」芽出し処理。
右3枚は、無加温播種の「ミルキースイーツ84」、「ミルキーシュガー85」、「ミルキーシュガー80」。
「ミルキーシュガー80」,「ミルキーシュガー85」は無加温にも関わらず、発芽器で芽出し(25℃約2日間)処理をした「ミルキースイーツ84」と同等以上の生育を示している。「ミルキースイーツ84」は、芽出し処理をしないと生育差がみられる。 「ミルキーシュガー」シリーズの低温発芽力が面倒な発芽処理を不要にさせる。
無処理区の3枚の根張りを確認すると、右2枚のミルキーシュガーシリーズの勢いが良い。
無加温の育苗ハウス内トンネルで播種後27日目。トンネル内の気温は15℃程度は確保されている。ミルキーシュガー80は低温下でも初期生育が旺盛。本葉4枚目が見えるくらいになっている。同時期播種のミルキースイーツ84と比べると本葉1枚程度生育が進んでいる。活着は十分できるが、定植適期は本葉1.5-2枚なので、少し定植適期は過ぎている。
無加温の育苗ハウス内トンネルで播種後27日目。ミルキースイーツ84の芽だし無処理は、温度が低いと生育がばらける。本葉3枚目が見えるくらいのものが比較的多い。ミルキーシュガーより葉の展開が遅い。
ハウス全景。晴天時は、トンネルの南側を開けて換気し日光を当てる。棒はトンネルの南側をたったまま開けるツール。
栃木県野木町の生産者。2月24日に無加温3間幅20mハウス内に1重トンネルで定植。2列千鳥植えで、株間30cm、条間40cm。定植苗は本葉1.5〜2枚の定植適期の苗。これより葉枚数の多い苗を定植すると、生育後半で株元からの脇芽が強く出てきて、穂の肥大に悪影響を与えるという。 ハウスのトンネル内の気温は曇り空の日でもハウス内より2°C程度、高く、雨混じりの曇りの日で、外気温8℃でも16℃程度が確保されている。 外気温の記録によると、2月24日から3月5日までの間で最高気温の平均は、14.6℃。最低気温は0℃を記録する日もあったが、平均すると3.2℃。この期間の日平均気温は8.9℃であった。
2月24日の定植後9日。揃いよく順調に葉が展開している。
2月24日の定植後9日。揃いよく順調に葉が展開している。
2月27日の定植後6日。生育ムラがみられる。