YR彩藍2号

耐病性で揃いのよい中生種 在圃性高く、濃緑・よく揃う 病気にも強い (夏秋どり栽培) 2014年愛知県野菜優良品種選定審査会2位入賞 第63回全日本野菜品種審査会3位入賞

特性

 草姿は半開張性、草勢強く外葉の伸びよい中生種。
 葉色は濃緑で外葉には若干ブルームが発生。結球葉は濃緑色で尻まで緑色が残る。
 球はやや扁円球となり、1球重1.3-1.5kgによく揃い、定数詰めに最適。
 葉質はやや軟らかく歯切れがあり、カット向け・お好み焼きに最適。
 萎黄病抵抗性で、軟腐病・黒腐病・黒斑細菌病にも強く作りやすい。

栽培上の注意

12月〜1月上旬どり栽培はアントシアンが発生する場合があるので、生育後期まで草勢を保つよう肥効を確保する。

播き時期

高冷地:3〜6月播き・7〜10月どり
一般地:1〜3月播き・6〜7月どり、7〜8月播き・11〜12月どり
暖地:1〜3月播き・6〜7月どり、7〜8月播き・11〜12月どり

播種方法

 9cmポットに5〜6粒まき、双葉が展開したら、生育の劣るものを間引き3本程度残し、本葉2枚で2本、本葉3〜4枚の時に1本立ちにし、本葉5〜6枚まで育てます。
夏まきで日当たりが強い場合は、寒冷紗の下で日よけするなどします。秋まきは、植え付けが遅れることの無いように順調に生育させます。

植え付け

畝間55-60cm、株間33から35cmで10アールあたり4800-5500株が最適です。
  植え付け前にポットに水を十分含ませ、土が崩れないようにする。植え付け後は水をたっぷり与え、活着を促します。夏の定植は、朝よりも夕方涼しくなってからの方が良いでしょう。

土壌条件

 2年程度は、アブラナ科の植物を植えていない場所に植えた方が良いようです。土壌酸度pHは6〜6.5が目安。肥沃で日当たり水はけ、水持ちの良い土壌が望ましいでしょう。

肥料

 1平方メートル当たり、苦土石灰は、120g、堆肥4〜5リットル。元肥として低度化成肥料(NPK888)150g(成分量で12g)を全層施肥します。
 追肥は、生育中2回が目安。1回目は、苗が活着して半月ほどたった頃。 2回めは、芯葉が立って結球をし始める頃。それぞれ低度化成肥料を外葉の先端あたりに1平方メートル当たり60〜70g目安に施し、中耕、除草も兼ねて覆土します。畝の肩の土を削って株元に土寄せします。

収穫

 玉の上部を押さえてみてしっかりしまったものから収穫します。

料理

 結球内部の葉質は、軟らかいのでお好み焼き、千切りサラダに最適